今回は、西山三山のひとつ、西国二十番札所で、紅葉も見応えのある、善峯寺よしみねでら、
をご案内いたします。善峯寺は奥深い自然の中のお寺です。なかなか行くのに不便なところではありますが、そのありがたみを感じます。
西国三十三所めぐり
西国三十三所めぐりの札所は広範囲にわたります。最南は和歌山県 那智山 青岸渡寺
(第一番札所)。最西は兵庫県 姫路 書寫山 圓教寺(第二十七番札所)。最北は京都府 天橋立 成相山 成相寺(第二十八番札所)。最東は岐阜県 谷汲山 華厳寺(第三十三番札所)。
西国三十三所の本尊は七種類の観音菩薩です。みなさまよくご存知の、あの清水寺は第十六番札所で、ご本尊は十一面千手千眼観世音菩薩です。千手観音像は、(頭の上の十一面と千本の手で、大勢の人々を救ってくれる。一本の手で25の世界の人々を救うといわれ、40本(合掌する2本を除く)の手を持つものが多い。)とのことです。
以前、中国のろうあの方の雑技団が見事に千手観音を演じていたのをテレビでごらんになられた方もたくさんおられることと思います。その雑技団が(清水寺を)訪れた時の記念の碑が清水寺にあります。
善峯寺へのアクセス
善峯寺に行くには、JRで京都駅より大阪方面へ3駅目、向日町むこうまち(快速、普通が停車)で降りてください。JR向日町駅から阪急バス 善峯寺行きに乗ってください。
途中、阪急 東向日駅を経由して、約30〜40分で着きます。
本数が少ないので、事前に行きと帰りのダイヤをよく確認して行ってください。
善峯寺の入山時間は午前8時〜午後4時半(午後5時閉門)です。
百分は六千秒に如かず。それではここからは写真を見ていただきながらご案内いたします。
バスを終点で降りて進行方向へ約2分歩くと、この登り口があります。数分登っていくと東門に着きます。
善峯寺の全体図です。全部回るには1時間以上必要です。
善峯寺はこんなお寺です。
山門です。
山門をくぐると、この観音堂(本堂)があります。ご本尊は十一面千手観世音菩薩像。
上の全体図を4分割したとして、右側の上の部分にあたります。
11月中旬〜12月上旬の紅葉の見頃の時に、また訪れたいものです。
「遊龍の松」。「遊龍」と安政四年(1857)に命名された、樹齢600年の五葉松。全長五十余米。
昭和七年四月天然記念物指定。上にそびえ立つ高い木をさがしても見つかりません。
何と横に延びているのです。その姿が龍にたとえられたのでしょうか。
境内より京都市街を望む。真ん中あたりに京都タワーが見えます。望遠で撮っています。
境内より京都市街を望む。京都タワーからもきっと善峯寺が見えるのでしょうね。
これが実際の距離感です。
「おちない」お守り
あの阪神淡路大震災で、崩れ落ちた高速道路のギリギリのところで落ちず、
難をのがれた大型バスの運転手さんがこの善峯寺のお守りを持っておられたとのこと。
以来、おちないお守りとして試験を受けるひとなどに人気があるそうです。
同僚の女性スタッフから、「あなたには必要なし」と言われました。
もともと、わたしのギャグには「オチ無い」、のだそうです。すみません。
前回10月5日のブログで、西山三山のひとつ、光明寺(こうみょうじ)をご案内いたしました。あわせてごらんいただけましたら幸いです。