先ずは一条戻橋の河津桜です。満開です。

先月中旬より京都の梅名所をご紹介させて頂きましたが、３月に入りこれからは京都の桜をメインにご紹介させて頂きたいと考えております。所で、京都の桜ですが早咲き品種である「河津桜」が満開見頃となっております。そこで本日は「一条戻橋」「東寺」の河津桜を撮影しました。
先ずは一条戻橋の河津桜です。満開です。

一条戻橋の「戻り」

で、一条戻橋の「戻り」とは・・・・この橋の名前の由来については『撰集抄』巻七に記載されており、熊野の僧「浄蔵」が父・三善清行の葬列にこの橋で出会いしばし観法を行ったところ父・清行が蘇生、それで「戻橋」という名前が付いたとされています。
また、一条戻橋は平安京の最北端にあり都の内と外との境目に架かっています。内と外、つまり「この世」と「あの世」との間に架けられているという意味もあります。昔、この一条戻橋の先には埋葬地があり、葬儀の列は向こう岸にある[あの世」に向けこの橋を渡ったと言われております。

余談

ではありますが、嫁入り前の娘やその家族などは嫁に出た娘が実家に戻ってくることがないよう、戻橋には近づかないという慣習があります。また、今でも花嫁を乗せた婚礼のハイヤーはこの橋の上を絶対に走らないそうです。
現在の橋は１９９５年（平成７年）に架け直されたものですが、その前に架けられていた橋のミニチュアが清明神社(陰陽師・安倍清明が祭神、一条戻橋から徒歩３分）にあります。